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くらしと歴史のわかれ舟渡線-束松峠-
古くから集落間の往来や、旧越後街道だった歴史があり、越後の新発田藩の参勤交代路、会津からの廻米路、越後からの塩の道でした。明治時代に手堀りでつくられた230m程の洞門、馬車が通った石畳道、頂上にある峠の茶屋跡からは、かつてここにあった暮らしの跡が感じられます。山菜・キノコ狩りや散策など、先祖から引き継いできた自然と暮らしに寄りそっています。日本海側と太平洋側の両方の植生が見られます。峠名の由来である「束(たばね)松(まつ)」、準絶滅危惧種のヒメサユリやアワガダケスミレの観察ができます。
番号:107003

◆コースの概要/距離:5.8km、所要時間:106分、高低差:310m
◆コースの起点/地名:船渡の一里壇(一里塚跡)、最寄駅:-、最寄のバス停:会津バス杉山線 さかの下、最寄からの距離:0.3km
◆コースの終点/地名:峠の茶屋跡/束松峠頂上、最寄駅:-、最寄のバス停:会津バス杉山線 本名、最寄からの距離:3km
◆コースの環境・設備/トイレ:無、休憩所:有、水・食料:無、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:無
◆推奨季節/春・夏・秋
◆その他/-
◆コースに関する問い合わせ先/河沼郡会津坂下町 教育委員会教育課社会文化班、電話番号:0242-83-3010
◆コースの起点/地名:船渡の一里壇(一里塚跡)、最寄駅:-、最寄のバス停:会津バス杉山線 さかの下、最寄からの距離:0.3km
◆コースの終点/地名:峠の茶屋跡/束松峠頂上、最寄駅:-、最寄のバス停:会津バス杉山線 本名、最寄からの距離:3km
◆コースの環境・設備/トイレ:無、休憩所:有、水・食料:無、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:無
◆推奨季節/春・夏・秋
◆その他/-
◆コースに関する問い合わせ先/河沼郡会津坂下町 教育委員会教育課社会文化班、電話番号:0242-83-3010
起点 舟渡の一里壇(一里塚跡)
旧越後街道を会津若松から出発して鐘撞堂峠を越えて、現存する一里塚跡に出会います。地域の人の手により復元された一里壇(一里塚)があり、旧道の入口の風情と歴史的な往来についての情景を地域の人々が大切にしていることを感じさせます。会津バス杉山線さかの下停留所からすぐのところです。ルート設定ではここが起点ですが、JR只見線の塔寺駅から追分道標を目指して鐘撞堂峠を越える行程を利用する事も出来ます。

1.1km (15分)
1 舟渡・片門集落
舟渡・片門集落は只見川に隣接する旧越後街道沿いの集落です。どちらの集落も大規模開田により豊かな水田が広がっています。また、橋が整備される以前は、舟渡の際の宿場として相駅を務めていました。宿場町形式の町並みが広がる舟渡集落と只見川の瀬となって会津若松から来る人々を受けるように砂浜が広がっていた片門集落の風景の違いが特徴的で、地域の集落、生活形態が風景として読み取る事が出来ます。

1km (15分)
2 束松事件跡
束松事件は、明治政府役人であった元越前藩士久保村四朗が会津藩士高津中三郎・伴百悦らによって殺害された事件です。この事件は後世に語り継がれ、田園の中に事件の内容を示す案内板がたてられています。田舎の日常ののどかな風景の中で起きた幕末前後の時代の片鱗が感じられる場所となっています。

1km (15分)
3 天屋・本名集落
天屋集落、本名集落ともに束松峠の登り口に発達した集落で、旧越後街道が尾根筋を通り、その尾根筋の道を隔てて南側が本名地区、北側が天屋地区になっており、舟渡、片門集落に加えて3つの集落の配置形式をみることができます。集落は若松城の改築や、会津三方道路開通のための用材運搬路として利用され、旅人の旅籠や荷物の運送で繁栄しました。天屋名物の生蕎麦を食べるため、わざわざ峠を越えて人が集まったといいます。

0.6km (16分)
4 六地蔵
天屋本名集落を登った峠道の入り口にある地蔵です。明治の初期まで「地蔵の茶屋」として旅人が休憩できる場所になっていました。大きな地蔵の後ろに六地蔵が控え、また聖徳太子の石碑・庚申塔などもあります。六つのお地蔵様は悪い神が村に入らないように村境を守ってくれています。村の結界となっている六地蔵などの石造物によって村の生活領域と峠の山の領域を伺う事が出来、この六地蔵からが束松峠の山道の景色にかわっていきます。

0.1km (2分)
5 山王神社
近江の国比叡山のふもとにある日吉神社を山王神社といい祭神は、山の神、大国主命であることから、山の守護神・山麗集落の守護神として祭られました。社殿はありませんが石の祠があります。山王神社は馬の護り神といわれ、当時の人々が馬を大切にしていたことがわかります。

0.1km (3分)
6 三本松
県指定天然記念物「天屋の束松群」のひとつです。三本松という名は、地上1.5メートルのところで3本の大枝に分岐していることから名付けられています。周辺には、希少種であるヒメサユリ群落があります。現在は、三本松そのものは枯れてしまいましたが、傍からサクラの木が生え不思議な姿をなしています。地名としても使用されている「束松(たばねまつ)」の植生は、この地域の人々の郷土愛の象徴ともなっています。

0.6km (16分)
7 石畳道
束松峠には石畳が施工された痕跡が残されています。砂岩の切石を敷き詰めた石畳道は、束松峠を歩く人にとって快適な道となりました。しかし、炭焼き窯を作るために敷石が使われるなどして、石畳がなくなっていきました。今では一部区間で、うっすらと積もった落葉や表土の下に石畳を見つけることができます。単なる石敷という事だけでなく、生活の用として地域周辺の石が活用されてきた暮らしの歴史が偲べます。

0.1km (2分)
8 束松峠/紅葉ポイント
峠道には、尾根筋のアカマツや山間のブナ、モミジなどの木々に囲まれ、四季を通じて美しい風景を味わうことが出来ます。また、地元の有志によって地域由来の石や丸太で道は整備され、歩行者は安全に散策を楽しむことができます。今でも暮らしの景観が実際の地域の人の手で維持されている沢留工や山留工も周囲の自然と合間って風景となっているところがポイントです。

0.1km (3分)
9 束松峠の一里壇(一里塚)
一里壇は標高300mの高地に二つあり、大きい方は高さ約4.1mで最大周囲約39.0m、小さい方は高さ約2.8mで最大30.8mあります。壇の構築年代は寛永年間頃と言われ、会津若松を起点として一里毎に築かれました。一里壇の多くは開田や道路拡幅に伴い破壊されましたが、束松峠の一里壇はそのまま対になる一里塚の形を残し、今尚峠を登る人の道標となっています。

0.2km (6分)
10 馬の水飲み場
この場所は、人々が馬に乗って移動していた時代、馬の水飲み場だったと言われています。常に水気を含み、雨や雪が降った後は水溜りとなり、水飲み場の風情を表します。束松峠が利用されてきた、庶民の生活や馬子の往来を感じさせます。

0.3km (13分)
11 峠の分岐点
束松峠の茶屋を通る「旧越後街道」と洞門を通過する「束松峠新道」の分岐点であり、地域の方々が立てた束松洞門への案内板が設置されています。人が待ち合うための道標としても役割を果たしています。

0.6km (20分)
終点 峠の茶屋跡/束松峠頂上
束松峠の頂上には昭和30年代まで2軒の茶屋があり、この峠を通る人の便宜を図っていました。現在は峠の茶屋は無くなり、四阿が建てられています。峠の茶屋からは高寺の山魂を隔てて会津盆地を一望でき、天気の良い日には会津磐梯山まで眺める事が出来ます。