「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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歴史・文化と朝陽の小径

館林市は徳川四天王の一人である榊原康政公や5代目将軍徳川綱吉公にゆかりのある城下町であり、町屋の雰囲気を残した住宅や、旧藩士住宅など、貴重な文化財が今もなお点在しています。資料館や田山花袋記念館などのほか、館林伝説といった言伝えが残る名所も巡るコースとなっており、館林の文化に触れることができます。朝陽の小径は、城沼と朝日の美しい景観が望め、名勝つつじが岡公園、善導寺や善長寺などもあり、館林市の歴史や文化に親しむことができ、さらに白鳥の飛来や四季折々の花々などの自然豊かな風景を楽しみながら歩くことができます。
番号:110005
◆コースの概要/距離:12km、所要時間:230分、高低差:1m 
◆コースの起点/地名:館林駅、最寄駅:東武伊勢崎線 館林駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:館林駅、最寄駅:東武伊勢崎線 館林駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋・冬 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/館林市 教育委員会スポーツ振興課、電話番号:0276-74-2611





起点 館林駅(東口駅前広場)
明治40年開設。駅舎は昭和12年の増改築を経て、平成21年橋上駅舎及び東西連絡通路が完成し、現在に至る。平成10年関東の駅百選にも選ばれました。「歴史の小径:館林駅東口の左斜め前方」。
0.1km (2分)
1 竜の井
城沼に、竜神の妻がここにあった寺を守るため、この井戸に姿を消したという伝説から「竜の井」と名付けられたそうです。以前、この一帯は善導寺の境内だったが、昭和61年館林駅広場の整備に伴い、楠町に移転し、現在は本堂前にあったこの井戸だけが残っています。
0.3km (4分)
2 毛塚記念館
国の登録有形文化財(平成10年指定) 
毛塚家は江戸時代末期、丸木屋本店という屋号で造り酒屋を営んでおり、昭和29年に分福酒造と改称(現在、工場は野辺町)。館林旧城下町に残る本格的な町屋の建物で、かつては、敷地内の井戸から取水し、酒造りをしていました。 
0.4km (9分)
3 常光寺 格天井絵画
市指定重要文化財(昭和62年8月7日指定) 
1897年常光寺の改築の際、1m角(格子)程に木を組んだ格天井の造りとなり、本堂の内陣及び外陣の天井の羽目板に小室翠雲筆による花・鳥・獣・魚等の絵が極彩色で144枚描かれています。 他にも、小室翠雲筆の扇絵、掛軸の展示、俳人の荒井閑窓による句碑も残されています。 
※要予約:℡ 0276-72-1954 
1km (20分)
4 夜明稲荷神社
老狐が曳き終わり(老狐が姿を消す)、その時すでに夜が明けていたことが名前の由来。
下記、尾曳稲荷神社を参照。

0.4km (5分)
5 館林城跡の土橋門
館林城は、城沼を自然の要害とした平城(別名尾曳城)で、15世紀に築かれました。徳川四天王の一人榊原康政が、石垣や天守を持つ城に造り変え、城沼を城の東側の外堀とし、この沼に突き出す形の低台地に、本丸(現在は向井千秋こども科学館)、二の丸(現在は市役所)、三の丸(現在は文化会館)、八幡郭、南郭を置き、これらを取り囲むように稲荷郭、外郭、惣郭を構え、さらにその西方に城下町を配置し、それらを土塁と堀で囲んだとされています。 城の大半は1874年に焼失、現在は一部の遺構を残すのみ。土橋門は1983年城壁とともに復元。この門は、城の中心部に通じる三の丸に設けられ、千貫門に対し、通用門として使われました。
0.6km (10分)
6 第二資料館
昭和56年12月1日に開館した資料館。 
【施設情報】 
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 
休館日:月曜日(休日を除く)、祝日の翌日、年末年始、臨時休館日 
入館料:無料 
○旧上毛モスリン事務所 →群馬県指定重要文化財(昭和53年10月13日指定)1908年から1910年に建てられた木造二階建ての擬洋風建物で、1902年設立された上毛モスリン株式会社の事務所でした。1979年市役所庁舎の建築に伴い現在の場所へ移転。 洋風建築発達時の技法が取り入れ、尺貫法を用いた入母屋造り。内部構造は、小屋組を基本とした和風建物ですが、左右対称の外観、張り出しの浅い屋根、上下開閉式の窓、柱・階段の手すり・天井等に見られる意匠等に洋風建築の要素がみられます。
 ○田山花袋旧居→館林市指定史跡(昭和46年5月1日指定) 
1871年旧館林藩士の子として館林に生まれた、田山花袋が7~14歳までの約8年間を過ごした木造平屋建の家。建物は、江戸時代の小規模な武家屋敷のひとつでもあり、1981年現在の場所に解体移築。※近隣には、田山花袋記念文学館(入館有料)
0.3km (5分)
7 尾曳稲荷神社
狐の尾曳伝説の謂れをもつ稲荷神社。館林城築城の際城郭の鬼門(北東)に建立したために、神社建築としては珍しい西向きの社殿になっている。御神徳は、家内安全・交通安全・必勝祈願・商売繁盛・縁結び・合格祈願。初詣には、多くの市民が参拝。本殿奥には弁天様が建立。※館林七福神めぐりの1つ(弁財天)。
 【伝説の概要】
 花山(つつじが岡)の東側に位置した大袋城の城主赤井照光が、年賀の途次童子らに捕らえられた狐児を救い、その夜更け狐の化身があらわれた。子狐が助けられた礼を述べ、館林が要害堅固の地と説き移転を奨めて姿を消した。その年の七夕の夜老狐があらわれ、尾を曳いて城郭の縄張り(設計図)を先導して夜が明けた。別れに際し「築城完成の暁は永く城の守護神に仕えよう。私は稲荷の神使新左衛門である。」といい終わるや姿を没した。照光はこれによって築城し、その名も尾曳城と号し、城中に稲荷郭を設け、社殿を造営した。という、城造りの伝説で有名な神社である。この伝説の狐の尾の曳き初め「初引稲荷」、曳き終わりの場「夜明稲荷」は、今も神社として現存。
1km (25分)
8 善長寺
曹洞宗で本尊の聖観世音菩薩は、丙牛の災禍を払うために、60年ごとに開帳。本堂西側に、安産子育の守護仏「十一面観世音」が祀られ、また市内最古の山王山古墳も現存。榊原康政公の愛妾お辻、侍女お松の供養塔があります。春は、庭園に桜と水仙(約6,000株)が咲き誇り、対岸のつつじが岡公園のつつじと城沼に映ったつつじの素晴らしい風景が堪能できます。※館林七福神めぐりの1つ(寿老尊)。
1.3km (20分)
9 善導寺
昭和61年館林市駅広場整備に伴い、この地に移転した浄土宗のお寺で、阿弥陀如来、千手観世音菩薩、不動明王、薬師如来、毘沙門天、弁財天等の参拝が可能。また、館林ゆかりの徳川四天王の一人である、榊原康政公のお墓があります。※つつじの館林七福神めぐりの1つ(毘沙門天)。
1.7km (35分)
10 つつじが岡パークイン
宿泊施設とレストランが併設した観光施設で、野外でのBBQを楽しめます。日帰り入浴も可能で、サイクリングターミナルとして、貸出用自転車が用意されています。
0.5km (5分)
11 つつじが岡公園
春には、約1万株(約12.9haの園内に50余品種)のつつじが咲き誇り、「つつじまつり」が開催されます。四季型都市公園として、庭園の一角に小さな梅林(ロウバイ、紅梅、白梅など多種の梅)があります。また、城沼に面した広い芝生の敷地もあり、ベンチやよしずも設置され、ゆっくりと過ごせるスペースがあります。
km (分)
12 城沼の船着き場
夏には「花ハスまつり」が開催され、花ハス遊覧船が運航(有料)。蓮の花が一面に咲く城沼を間近で見ることがでます。
 ※7.8km(2時間25分)地点
1.4km (30分)
13 ふれあい橋 (城沼総合運動場側) 
鶴田川沿いの整備された道で、両岸に公園やトイレも設置されています。両岸に桜並木があり、春には「さくらまつり」「こいのぼりの里まつり」が開催され、普段から多くの市民の散歩コースや子どもの遊び場、スポーツを楽しむ場として利用されています。 
※鶴生田川沿いの道 (尾曳橋下~市民プールへ)
0.2km (5分)
14 つつじが岡第二公園
6月のイベントとして、花菖蒲園での花菖蒲まつり(約270品種の花菖蒲)、お茶会を楽しむことができます。3月には旧秋元別邸(最後の館林藩主秋元家ゆかりの建物)で、ひなまつり開催。
 9月には彼岸花まつりを開催。その他、季節により冬桜、春の桜、ハナミズキと花と緑の風景が楽しめ、四季折々の森林の中を散策しながら歩けます。また、コースの各所にベンチやよしず等の休憩スペースや自動販売機もあります。
0.3km (5分)
15 旧秋元別邸
館林城最後の城主、秋元氏が建てた「別荘」。秋元志朝は、1845年山形から館林に移封され、1855年安政の大地震を契機にして岡谷瑳磨介を登用。藩政改革を断行し、江戸詰の家臣の屋敷を館林に移して藩主権力の強化を図り、学問所「造士書院(求道院)」を創設。
 水害や干害等の災害時には救援活動を行い、善政を行ったと言われています。
0.1km (5分)
16 向井千秋記念こども科学館
宇宙飛行士の向井千秋(館林市出身)さんの功績を記念して名称となった。プラネタリウム投影の他、サイエンスショー、科学講座、理科工作教室等、様々なイベントを毎月実施。
【施設情報】
開館時間:午前9時~午後5時まで(入館午後4時30分)
休館日:原則として毎週月曜日(月曜が休日の場合はその翌日)、その他国民の祝日の翌日(土日を除く)、年末年始、設備点検(不定期間)
入館料:中学生以下は無料、高校生以上は320円(団体250円)
プラネタリウム観覧料:幼児(未就学児)は無料、小・中学生は210円(団体170円)、高校生以上は540円(団体430円)
0.6km (10分)
17 第一資料館
郷土資料館として、1977年10月に館林市立図書館に併設。
0.4km (5分)
18 竹生島神社
榊原康政公が大通りを新設し、1597年に完成。城下町を貫く大通りはとても賑わい活気付き、古くから住民が信仰していた弁財天を鶴生田川北岸に建立。
その後、現在の地に移転。1868年神仏混交の禁令で、仏の弁財天は鎮守できず、地元関係者の伝から、滋賀県琵琶湖北部の竹生島神社を勧請し、1873年に鎮守として列せられた由緒ある神社。
0.1km (5分)
19 鷹匠町武家屋敷武鷹館
館林城の侍町の一角にあたるこの地域は、江戸時代、鷹狩用の鷹を飼育する鷹匠が住んでいたため鷹匠町と呼ばれていた。中級の武士達が住んでいた「旧館林藩士住宅」をこの地域に移築した。それに合わせ、もとからこの地域にあった、長屋門、付属住宅も修復されました。 
「旧館林藩士住宅」は、群馬県内においても、現存する数少ない武家住宅の1つ。
 市指定重要文化財に指定(平成11年指定)
km (分)
20 NPO法人足尾鉱毒事件 田中正造記念館
足尾鉱毒事件を調査し、真実を後世に伝える普及事業を行うとともに、公害の原点である足尾鉱毒事件と田中正造について学び、公害・環境問題に活かし寄与することを目的に、2006年10月1日開館。2013年11月4日に現在地に移転。
【施設情報】
・開館時間Am10:00~Pm4:00(火・木・土・日のみ開館)
・入場無料
0.2km (3分)
21 鷹匠町長屋門
旧野辺町(三野谷)の壕農「松沢家」が使用していた長屋門の木材を活用し、武家屋敷長屋門として、平成21年に新築。武家の屋敷門の一つで、長屋の間に門があることから、長屋門と言われ、門の両側の部屋は、使用人の部屋や物置として使われていました。
0.3km (2分)
22 外池商店(和泉屋)
屋号は和泉屋で、江戸時代中期、近江の国(滋賀県)から移り込み、造り酒屋を営んでいたが、明治33年味噌、醤油の製造業にかわり、現在は酒の小売業。現在の店舗は昭和4年建築。毛塚記念館と同様町屋の特徴を備え、敷地内にある蔵「百瀬蔵」はコンサート等文化活動のできるホールとなっています。
0.1km (1分)
23 旧館林二業見番組合事務所(本町二丁目東区民会館)
二業(芸者の置屋と料亭)の見番は、取次や料金の精算、取締を行った。一階は事務所、二階には芸者の稽古場であった舞台付の36畳の大広間がある。木造建築物として全国で数か所しか残っていない。現在は区民会館として地域の方が利用。
0.1km (1分)
24 清龍神社の井戸
江戸時代、福寿院という寺があり、その境内に清龍の井戸があった。館林城主が徳川綱吉の時代、突然清水が噴き上がり、中から女官姿の清龍権現が姿を現したという伝説から「青龍の井戸」と呼ばれる。この井戸と「竜の井」と「城沼」が一つの水流として繋がっていたという伝説もあります。
km (3分)
25 初引稲荷神社
キツネの曳き初めの場所であったことが由来。尾曳稲荷神社及び夜明け稲荷神社を参照。
0.1km (5分)
26 青梅天満宮
時の左大臣藤原時平の陰謀によって、菅原道真は大宰府に左遷させられたが、その際道真は「東風吹かれば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠い、4つの梅の実を枝に刺し投げ日本各地に散らばり根付いた。その4箇所が、花久里梅(島根県)、飛梅(福岡県)、四季梅(香川県)、青梅(群馬県)でそれぞれに天満宮の分霊を勧請し菅原道真を祀っている神社です。
0.3km (1分)
27 大道寺
江戸時代は、同じ浄土宗の善導寺の寺務を行い、明治時代に善導寺より独立。境内には、国学者で元館林藩主だった生田萬の父祖の墓や田山花袋の算術の師である戸泉鋼作の墓等があります。
0.4km (9分)
終点 館林駅(館林駅東口駅前広場)
近隣には、日清製粉ミュージーアムや麦落雁・うどんなどの販売店もあり、お土産を購入できます。
※コース上、ほぼ全てのポイント周辺にトイレの設置あり。