「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」

草加松原は、「おくのほそ道」にも登場する草加宿の北側に位置し、江戸時代から曰光街道の名所として知られてきました。幹回り2mにも及ぶ老樹を含め、今なお「おくのほそ道」の時代の雰囲気を伝える優れた風致景観であることが評価されました。現在634本ある松の中には、江戸時代から残っている古木も存在します。1.5㎞ある遊歩道内には、国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」碑のほか、この地を訪れた文学者の句碑及ぴ文学碑が建立され、草加の歴史と文化を楽しむことができる草加を代表する観光名所です。
番号:111006
◆コースの概要/距離:1.5km、所要時間:30分、高低差:-m 
◆コースの起点/地名:札場河岸公園、最寄駅:東武スカイツリーライン 草加駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1km 
◆コースの終点/地名:せせらぎゾーン、最寄駅:東武スカイツリーライン 松原団地駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0.8km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:無、水・食料:無、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋・冬 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/草加市 文化観光課、電話番号:048-922-2403




起点 札場河岸公園
かつて綾瀬川の舟運で利用された河岸の歴史を今に再現する草加の名所のひとつ。公園内には、当時の雰囲気を再現した船着き場の石垣が復元されている。春には見事な桜も見ることができ、多くの方の憩の場となっている。
-km (-分)
1 甚左衛門堰
レンガ造りの二層アーチを有した風格ある堰。堰そのものは、江戸時代初斯、綾瀬川と伝右川の開削エ筝が行われた際に綾瀬川からの逆流を防ぐために作られた。現存の堰は、明治期に再築されたもので、歴史的に重要なこの堰を後世に残すために市は平成5年に整備を行った。県指定文化財に指定されている。
-km (-分)
2 正岡子規句碑
明冶期に活躍Lた文学者のひとり、正岡子規の句碑。「梅を見て野を見て行きぬ草加迄」の句碑が平成5年に市民の寄付によって建立された。子規はこの他にも、「鰤くふや草加の宿の梅の花」や「煎餅干す日影短し冬の町」など、草加での吟行句を残している。
-km (-分)
3 望楼
札場阿岸公園のシンボルである高さ12.5mの五角形の望楼。埼玉県産のスギとヒノキで建てられ内部の木目は見事だ。らせん階段を上っていくと、草加松原や綾瀬川を一望することができる。
-km (-分)
4 松尾芭蕉像
平成元年に「おくのほそ道」旅立ち300年を記念して、市民の寄付により製作された松尾芭蕉の像。像は、友人や門弟たちの残る江戸への名残を惜しみつつ旅へ決意を込めた姿。すぐ近くのおせん公園には、随行した河合曽良像もある。
-km (-分)
5 高浜虚子句碑
平成9年に市民の寄付で建てられた高浜虚子「巡礼や草加あたりを帰る雁」の句碑。正岡子規に師事し、俳句を学んだ虚子は、子規と共に草加を訪れ、同句や「舟遊綾瀬の月を領しけり」という句も残している
-km (-分)
6 利根川百景の碑
利根川百景は、昭和62年に発足された「利根川百年記念行事委員会」が利根川近代治水百年記念行事の一環として制定されたもの。昭和63年には、綾瀬川は利根川水系の一つであることから、利根川百景碑が草加松原(綾瀬川沿い)に建てられた。碑には、「綾瀬川と草加松原」と刻まれている。

0.05km (1分)
7 日本の道百選碑
日本の道百選は、日本全国の特色ある道路を選定し、表彰したもので、昭和61年に制定された。「道の日(8月10日)」の記念事業の一つとして実施。草加市では、草加松原が選ばれ、埼玉県をかたどった顕彰碑が矢立橋付近に建てられた。

0.15km (3分)
8 矢立橋
百代橋と同じく、草加松原の歴史的景観を生かしながら、水と緑の調和した遊歩道を整備するために建設された歩道橋。橋名は、百代橋との共通性をもたせるために「おくのほそ道」に登場する「行く春や鳥啼魚の目は泪 是を矢立の初として、行道なをすゝまず。人々は途中に立ならびて、後かげのみゆる迄はと、見送るなるべし」から引用したもの。草加のシンポルの1つとなっている和風の太鼓橋である。

0.45km (9分)
9 国指定名勝「おくのほそ道の風景地 草加松原」碑
平成26年3月18曰に草加松原が国指定名勝「おくのほそ道の風景地」のひとつになったことを記念し、平成27年3月7日に設置された。碑は、筑波石でドナルド・キーン氏の書による「名勝 おくのほそ道の風景地 草加松原」の銘が彫られている。

0.25km (5分)
10 百代橋命名碑
百代橋の由来となる「おくのほそ道」の冒頭を刻んだ碑。根府川石の切石が用いられている。

-km (-分)
11 百代橋
草加松原の歴史的景観を保存するたに昭和61年に建設された和風の太鼓橋。「おくのほそ道」の冒頭「月日は百代の過客にして…」にちなんで名づけられた。百代は永遠を意味し、歴史的遺産である草加松原を市民の共有財産として末永く後世に引き継ぐとの決意が込められている。

0.05km (1分)
12 松尾芭蕉文学碑
平成3年に、ライオンズクラブ埼玉地区が草加市で総会を開催したことを記念して建立し、市に寄贈。「その日やうやう草加といふ宿にたどり着きにけり」の銘文が刻まれている。

0.25km (5分)
13 水原秋桜子句碑
平成13年に建立された水原秋桜子の句碑。「草紅葉草加煎餅を干しにけり」の句が刻まれている。秋桜子は、生涯に一万句以上残したと言われているが、その中でもはっきりと地名を表したものは少ない。
0.3km (6分)
終点 せせらぎゾーン
水と楽しむことができる親水空間。周辺には、童謡を刻んだ石の椅子などもあり、親子連れの人気スポットとなっている。