「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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三宅島の江戸と昭和の溶岩流を辿るジオコース

度重なる噴火を繰り返す火山島・三宅島の壮大な景観。中心にそびえる雄山中腹に向かうと1983年噴火の溶岩流を間近で見ることが出来ます。次に広がる2000年噴火の火山ガスで立ち枯れた木々と、荒涼としたむき出しの大地。最高地点の「七島展望台」まで上ると、壮大な雄山山頂と太平洋に浮かぶ伊豆諸島の島々が望める大パノラマが待っています。下りは、森へと変わる景色を眺めながら1643年噴火「コシキの穴」の火口の底まで歩くことが出来ます。1983年噴火で埋まった集落跡の中を抜け、海岸線まできます。
番号:113009
◆コースの概要/距離:14.5km、所要時間:360分、高低差:460m 
◆コースの起点/地名:富賀神社前バス停、最寄駅:-、最寄のバス停:三宅村村営バス 「富賀神社前」、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:ふるさとの湯、最寄駅:-、最寄のバス停:三宅村村営バス 「二島」、最寄からの距離:0.5km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋・冬 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/三宅村 観光産業課・三宅島観光協会(電話番号:04994-5-1144)





起点 富賀神社前
村道雄山線の起点。逆方向の海に向かう道を5分ほど歩くと、伊豆諸島の総鎮守である事代主命が祭られている「富賀神社」がある。静岡・三島大社の本宮でもある神社。
1.6km (40分)
1 新澪池跡ビューポイント
島の南部にある新澪池跡を上から望むことが出来る。新澪池は1983年噴火で水蒸気爆発により消失した淡水湖。1983年噴火の溶岩流や珍しい溶岩樹形が見られる。
2km (60分)
2 村道雄山線終点
村道を上り切った地点に公衆トイレと休憩所がある。2000年前まであった村営牧場跡と、火山ガスで草木が立ち枯れした荒涼とした光景が広がっている。
1.7km (30分)
3 七島展望台
コース最高地点の高台。太平洋に浮かぶ伊豆諸島の7つの島々が望めることから「七島展望台」と名付けられた。壮大な雄山山頂と水平線が広がる360℃の大パノラマ。
2.4km (50分)
4 南戸林道終点
溶岩流と青い海とのコントラストに魅せられながら、雄山環状林道を歩き、南戸林道を下っていく。
3km (60分)
5 コシキの穴入口
1643年の噴火の火口と外輪山が、現在は緑で覆われた遊歩道で歩けるようになっている。ぽっかり空いた穴の底はピクニック気分で楽しめる原っぱになっている。
0.7km (20分)
6 鉄砲場
1983年噴火の溶岩流で埋まった自動車工場の車のがれきの痕跡が見られ、また埋没した阿古集落跡も一望でき、火山の威力のすさまじさを感じられる。
0.8km (20分)
7 火山体験遊歩道
1983年噴火の溶岩流跡の中を歩くことができる木道の遊歩道。埋没した校舎やジオ案内板から、噴火当時の様子をリアルに窺い知ることができる。
0.8km (20分)
8 メガネ岩
1643年の溶岩流が左右に広がる海岸線の道を歩いていくと、現れるアーチ形の奇岩。元は2つのアーチでメガネ型だった。絶好の夕日スポット。
0.5km (10分)
終点 ふるさとの湯
村営の温泉施設。地熱で海水が温められた天然かけ流し。
海に沈む夕日を眺めながら、体の疲れを癒すのもよし。
入場料大人500円、小人250円。