「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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多摩よこやまの道

「多摩よこやまの道」の位置する尾根筋は、古代より武蔵野と相模野の双方を眺められる高台として、また西国と東国を結ぶ交通の要衝として活用されてきました。この東西に伸びる尾根筋には鎌倉古道や奥州古道、古代の東海道などが縦走、横断し、その痕跡や様々な伝説等が語り継がれています。また、万葉集において望郷や別れを借しむ道筋として防人の妻の心づくしの歌「多摩の横山」が詠われた歴史的な道です。再び生きては戻れない覚悟の彼らが、この尾根で故郷を振り返りながら、家族との別れを借しんだ姿が浮かんできます。
番号:113018
◆コースの概要/距離:10km、所要時間:240分、高低差:60m 
◆コースの起点/地名:丘の上広場、最寄駅:京王相模原線 若葉台駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1.2km 
◆コースの終点/地名:唐木田配水所、最寄駅:京王相模原線 南大沢駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:2.8km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/多摩市 経済観光課、電話番号:042-338-6867





起点 丘の上広場
多摩よこやまの道の東端です。都立桜ケ丘公園の緑など、多摩市域の東側を一望できます。
0.4km (7分)
1 さくらの広場
春にはエドヒガンやソメイョシノが咲きそろいます。すぐ近くにはコブシの大木があり、樹冠一杯に白い花をつけ春の到来を知らせてくれます。
1.2km (21分)
2 防人見返りの峠
多摩市域を―望できるほか、天気が良ければ富士山や丹沢、秩父連山の山並み、浅川沿いの七生丘陵まで眺望できるポイントです。
0.2km (3分)
3 分倍河原合戦前夜の野営地
鎌倉幕府滅亡の戦いで知られる分倍河原の合戦前夜、幕府軍の二十万騎の大軍勢が、このよこやまの道の尾根で息を潜めて一夜を明かしたと伝えられています。
0.9km (16分)
4 古道五差路
古道が集まっている五差路です。野津田や本町田へ続く古道が通っていました。交通の要衝であった小野路の宿を避けて鎌倉へ向かうことのできる近道だったようです。
0.4km (7分)
5 鎌倉街道の谷
現在の鎌倉街道が通る谷は、南北に伸びた自然の谷です。戦乱の時代には、源頼朝や新田義貞、上杉謙信らの軍勢がこの谷を通過していったと思われます。
1.3km (23分)
6 鎌倉裏街道
鎌倉街道の一つに、関所を避けた通称鎌倉裏街道があります。後に新撰祖となる土方歳三や沖田総司らは日野宿方面から小野路の出稽古に通うのにこの道を使っていました。
0.4km (7分)
7 一本杉公園のスダジイ
市指定天然記念物のスダジイの大木で、樹齢400年、高さ16m、一本で森のような緑の枝を広げています。
1km (17分)
8 奥州古道と石仏群
奈良や京都まで続く奥州古道が通っていた場所で、近くには今も石仏群が残っています。
2.4km (43分)
9 ガスタンク・小田急唐木田車庫裏
多摩センターのビル群など多摩ニュータウンが見渡せる眺望ポイントです。
1.3km (22分)
10 展望広揚付近
長池公園の緑と多摩ニュータウンの街並みを見渡せる眺望ポイントです。
0.8km (14分)
終点 唐木田配水所
多摩よこやまの道の西端です。