「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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歴史国道 北陸道「倶利伽羅峠」

古代より、官道五畿七道の1つに数えられ、畿内と日本海側中部を結ぶ重要な路線として栄えてきました。平安時代末期には信濃国の武将木曾義仲が、奇襲作戦「火牛の計」を用いて平家の大軍を撃ち破った源平合戦で有名な倶利伽羅合戦が行われ、江戸時代には参勤交代の往還道としても利用されました。豊かな自然環境の中、散策しながら身も心もリフレッシュすることができ、歴史ロマンを感じることができます。
番号:116008
◆コースの概要/距離:12.8km、所要時間:240分、高低差:220m 
◆コースの起点/地名:桜町遺跡、最寄駅:あいの風鉄道 石動駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1.75km 
◆コースの終点/地名:倶利伽羅源平の郷 竹橋口、最寄駅:IRいしかわ鉄道 津幡駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:4.5km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 ◆推奨季節/春・夏・秋 
◆その他/源平ラインは冬期間車両通行止めとなる。冬期間は積雪のため歴史国道は散策できない。 
◆コースに関する問い合わせ先/小矢部市 観光振興課、電話番号:0766-67-1760





起点 桜町遺跡
縄文時代の加工された木材が大量に出土し、縄文時代に高度な加工技術があったことを証明した遺跡。高床建物の建築部材の可能性がある木材も出土し、桜町JOMONパークには推定復元された高床建物が建っている。
3.35km (60分)
1 埴生護国八幡宮
平安時代末期の武将木曾義仲が倶科伽羅合戦に先立ち戦勝折願したことで知られる。戦国時代の武将の信仰も篤く、江戸時代には加賀藩前田家の庇護のもと、社殿が拡張(国指定重要文化財)。宝物殿には義仲の戦勝折願文や前田家文書が収蔵、展示・公開されている。
0.1km (6分)
2 倶利伽羅源平の郷埴生口
富山県側の「歴史国道」案内休憩施設。パネル展示などで倶利伽羅峠について学ぶことができる。電動アシスト付き自転車の無償貸出を行っている。
0.25km (6分)
3 医王院 (若宮古墳)
慶雲3年(706)創建と伝わり、本尊は薬師如来と阿弥陀如来を祀っている。僧形ハ幡神像坐像・銅製阿弥陀如来坐像は富山県指定文化財、十王像は小矢部市指定文化財。寺の後ろには全長約50mの前方後円墳である若宮古墳があり、古墳公園として整備されている。
1.15km (12分)
4 長坂道登り口
歴史国道「但利伽羅越え いにしえの街道」の登り口。
1.35km (30分)
5 峠(天池)茶屋跡
倶利伽羅源平の郷埴生口と倶利伽羅古戦場のはぼ中間地点にあたり、明洽時代中頃まで茶屋があった場所。十返舎一九の句碑が建立されている。
0.1km (6分)
6 矢立
倶利伽羅合戦の際、木曾義仲の軍勢の最前線となった地。塔の橋に陣取った平家側から放たれた矢が地面に突き剌さったことから「矢立」という地名となったと伝わる。
0.2km (18分)
7 塔の橋
倶利伽羅合戦の際、平家軍の最前線となった地。ここから義仲軍の最前線に向けて矢を放ったと伝わっている。
1km (18分)
8 猿ケ馬場 (倶利伽羅古戦場)
倶利伽羅合戦の際、平家が本陣とした地。木曾義仲が平家の大軍を撃ち破る際に用いた奇襲作戦「火牛の計」にちなんで、牛の角に松明をつけた火牛の像が建っている。周辺は四阿や倶利伽羅合戦の様子を紹介する説明看板などが整備されている。春には約6000本のハ重桜が咲き誇り、全国から多くの花見客が訪れる。
0.2km (12分)
9 倶利迦羅不動寺
日本三不動の1つ。養老2年(718)に、善無畏三蔵が北陸巡錫の際、砺波山山中に棲み災いをもたらしていた魔物を、倶利伽羅竜王を勧請して退治し、その不動明王を祀ったことから、この地は「倶利伽羅」と呼ばれることになった。
3.1km (72分)
終点 倶利伽羅源平の郷竹橋口
石川県側の「歴史国道」案内休憩施設。パネル展示などで倶利伽羅峠について学ぶことができる。宿泊施設・食事処も併設されている。