「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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信州みのわ東山山麓歴史の道

日本のほぼ真ん中、雄大な南・中央両アルプスの山並みと、日本一大きな谷である伊那谷を一度に眺めることができる、すばらしい環境に位置しています。中世から箕輪郷と呼ばれ、東西日本を結ぶ中間地帯として発展してきた風景は、どこにでもある田舎の風景、でも懐かしい、どこか見覚えのある風景がそこかしこに広がっています。天竜川東岸に点在する自然や文化だけでなく、農村の日常の光景を見て歩くことができる散策コースです。どこか懐かしい田舎の風景を、里帰りした気分で、いつでも気軽に歩くことができます。
番号:120017
◆コースの概要/距離:10.4km、所要時間:150分、高低差:60m ◆コースの起点/地名:無量寺、最寄駅:JR飯田線 沢駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:3.8km ◆コースの終点/地名:福与城跡、最寄駅:JR飯田線 木下駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:2.8km ◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 ◆推奨季節/春・秋 ◆その他/- ◆コースに関する問い合わせ先/箕輪町教育委員会生涯学習課文化財係、電話番号:0265-79-4860
起点 西光山無量寺
約800年前に創建されたと伝えられる古刹で、本尊は薬師如来坐像。重要文化財に指定されている木造阿弥陀如来坐像は、平安時代後期の造像で、藤原氏など、古代蕗原庄に関係する人々によって造られたと考えられている。
1.6km (24分)
1 小河内神社
鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したとも伝えられている。現在の本殿は文化2年に造営されたもので、大工の棟梁は諏訪立川流二氏目の立川和四郎富昌。簡素ながらも風格のある彫刻。堂前までは、ほぼ大堰(水路)に沿って歩く。
1.1km (13分)
2 堂前
毎年お盆に「おんさんやり」という伝統行事が行われる村の辻。昔、村に疫病が蔓延したため、これを鎮めるために「おんさんやり」が始まったとされる。近くの旧家にはカヤの古木もある。
0.5km (11分)
3 日輪寺
南信濃の名族、知久氏ゆかりの寺と伝えられる。近氏に至り三度の火災に遭い、伽藍や寺宝・古文書などを焼失してしまったが、境内には古寺の雰囲気が漂う。また、近くの普済寺は、参道の杉並木と庭園の松が素晴らしい。
0.9km (12分)
4 上ノ平城跡
戦国時代まで使われていた城跡で長野県史跡。主郭周辺は芝生のある憩いの広場となっている。また、主郭や展望台からは、両アルプスを含む伊那谷全体を遠く下伊那方面まで望むことができる。
0.8km (12分)
5 大堰取入口
大堰は、沢川の水を取り人れ、南北小河内の田畑や生活の用水として、地域の人たちに利用されてきた川水。遅くとも江戸時代前半には出来ていたと思われる。ここから沢川を遡ると、紅葉で有名な箕輸ダムに到る。
1.3km (19分)
6 長岡神社・長松寺
長岡神社の本殿は、諏訪立川流初代棟梁立川和四郎富棟の手によるもので、社殿の周りを埋め尽くす装飾彫刻は圧巻。また、長松寺の庭園には守屋貞治の彫刻もある。ここから眺める中央アルプス方面の眺望は絶景。
1.4km (17分)
7 十沢地蔵尊
「○月○日までに願い事をかなえて下さい」と日を限って願い事をすると、これを叶えてくれるという、大変霊験あらたかなお地蔵様。毎年4月24日の例大祭は、遠方からも多くの人々が訪れる。
1.6km (23分)
8 番場原運動公園
グランドのある運動公園。涼しげな木陰でちょっと一息。
0.6km (10分)
9 御射山三社御旅所
毎年9月の例祭には、区内の秋宮社から神様を御神輿に乗せて御旅所に遷座し、三日間神事が行なわれる。この場所から望む伊那谷の眺望は特に素晴らしく、中央アルプスの雄、駒ヶ岳・空木岳がよく見える。
0.6km (9分)
10 福与諏訪神社
毎年10月10日に行われる例祭には、浦安の舞、子供相撲が奉納され、また、平成18年までは、青年会による祭り演芸も奉納されていた。鳥居付近には、腰掛石の伝説を記す石造物もある。
-km (-分)
終点 福与城跡
戦国時代に箕輪領主であった藤沢氏の居城で、河岸段丘の比高差を利用した天然の要害。武田信玄の侵攻に際して、約50日間篭城戦を展開した名城。