「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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日本近代化遺産 木曽森林鉄道の遺構を訪ねる道

木曽森林鉄道は、大正初期から昭和50年まで木曽地域の林業を支えた交通の大動脈で、最盛期には軌道の総延長が東京~大阪間に匹敵する500㎞に至ったといわれます。王滝~上松を結んだ王滝線は国内森林鉄道の最後の地として全国に紹介され、引退と同時に有終の美を飾りました。国内最古と伝えられるトラス橋や今上天皇が皇太子時、木曽の森林をご視察された頃のホーム石垣が残り、日本近代化遺産群・林業遺産に数えられた遺構を訪ね歩きます。駅前観光案内所では往年の森林鉄道が活躍していた頃の情景をご案内してます。

番号:120018
◆コースの概要/距離:5.1km、所要時間:90分、高低差:35m
◆コースの起点/地名:上松駅、最寄駅:JR中央線 上松駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km
◆コースの終点/地名:上松駅、最寄駅:JR中央線 上松駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有
◆推奨季節/-
◆その他/-
◆コースに関する問い合わせ先/上松町 産業観光課商工観光係、電話番号:0264-52-1133





起点 JR上松駅前
JR中央線・上松駅を降り立つと、右側に上松駅前観光案内所があります。往年は貯木場のヒノキ材の香りが漂い、国鉄と森林鉄道をつなぐ連絡駅として賑わいました。
0.03km (1分)
1 駅前観光案内所
観光案内所では、パンフレット提供やご案内をしています。JRのほか、路線バスやタクシーの利用も可能。駅前ではお買い物もできます。こちらで、散策のおやつを調達。
0.3km (5分)
2 JR中央線 跨線橋
JRの線路に架かる跨線橋からは、上松駅周辺が一望できます。北は上松運輸営林署の整備場に通じ、南は広々とした貯木場がありました。
0.3km (5分)
3 上松電子工場前 木曽森林鉄道編成
かつて王滝線で活躍し、引退後に保育園で展示されていた列車の編成が、平成27年1月に帰郷しました。酒井製作所の4t機関車を先頭に、運材車、客車の3両編成です。
0.3km (5分)
4 十王沢に架かるガーター橋の跡
十王沢を渡る車道橋の横、人知れず鉄骨が残っています。大正初期、木曽に森林鉄道が導入された際、貯木場へ向かう鉄橋として建設されました。蒸気機関車や貨車が数知れず通過した場所です。
0.1km (1分)
5 旭町 ホーム跡の石垣
県道沿いに低い石垣が残っていますが、これは森林鉄道上松駅のホーム跡。あまりにさり気なくて見落としてしまいそうですが、多くの人々が乗降した場所。今上天皇は上松駅構内のホームからお乗りになりました。
0.15km (1分)
6 鬼渕鉄橋
日本人が設計し、国産の鋼材を使用したトラス橋としては国内最古の部類と言われています。森林鉄道廃線後は車道として使用されました。現在は老朽化して渡れませんが、木曽森林鉄道のシンボルのひとつです。
0.45km (10分)
7 木曽川右岸道路の軌道跡
鬼渕鉄橋を渡ると、軌道は南北に別れます。南に向かう軌道は、赤沢自然休養林まで続いた小川線。木曽川沿いの道中は、中央アルプスの眺望を楽しめます。
1.5km (25分)
8 小田野橋梁
小川線の途中に架かる小田野橋梁は、鬼渕鉄橋と同時期に制作されたトラス橋です。上面が平らで、鬼渕鉄橋とは設計・構造が異なることがわかります。現在は渡れません。
0.3km (5分)
9 交流販売施設「よろまいか」
上松町交流販売施設は、木曽の古民家を移築して建てられました。木曽馬とともに暮らし、農林業に勤しんだ木曽人伝統の様式です。えごまたっぷりの五平餅などが味わえます。
1.2km (20分)
10 正島坂
コースの上り坂。これまで歩いてきたコースが一望できます。木曽川の左岸が国鉄中央線、右岸が木曽森林鉄道の活躍の舞台。ガードをくぐって左に折れると上松駅前に戻ります。
0.5km (8分)
終点 JR上松駅前