「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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はず夢ウォーク 里山と展望の三ヶ根コース

標高350mの三ヶ根山は、三河地方南部の幡豆・宝飯・額田三郡の境にまたがり、三河湾国定公園の中心地です。小野ケ谷川に沿い、山あいの集落、田園地帯を抜け、林間を登りきると、山頂部の殉国七士墓前の広場に出ます。そこから三ヶ根観音へ向かい、慰霊碑が並ぶ観音前の広場からスカイラインに沿い海側歩道を歩くと蒲郡、豊橋方面の三河湾と市街地が見渡せます。林道に入り愛宕山の山腹を下る途中、渥美・知多に囲まれた三河湾と島々の大眺望が広がります。広域農道を横断し約2.4㎞でゴール東幡豆駅に着きます。
番号:123010
◆コースの概要/距離:13.7km、所要時間:210分、高低差:310m 
◆コースの起点/地名:西幡豆駅、最寄駅:名鉄蒲郡線 西幡豆駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:東幡豆駅、最寄駅:名鉄蒲郡線 東幡豆駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有
◆推奨季節/春・秋・冬 
◆その他/-
◆コースに関する問い合わせ先/西尾市 教育委員会生涯学習課 幡豆公民館、電話番号:0563-63-0130





起点 西幡豆駅
幡豆地区の中心市街地にあり、市役所支所、幡豆公民館、図書館へは徒歩5~10分。古びた木造駅舎がそのまま残る。春・秋に駅周辺で開催されるフリーマーケット友引市、地酒「尊皇」の酒蔵開きでは賑わいをみせる。
2.2km (30分)
1 龍蔵院
山あいの集落小野ケ谷地区にひっそりとたたずむ、幡豆地区最古の寺院の一つ。この寺ゆかりの民話「山伏と大般若経・しばられた雷どん」を紹介するパネルが、本堂下に設置されている。
2.3km (35分)
2 小野小桜屋敷跡
杉・桧の鬱蒼とした森の中に石積みが残る。室町時代後期に将軍に仕える武士と女官が、京都からこの地に逃れ隠れ住んだと伝わる、民話「小桜と安房」の舞台。幡豆町が設定した「健康の道」の折返し点であり、この史跡を説明するサインが設置されている。
1.9km (40分)
3 殉国七士の墓
林道を登りきると、殉国七士墓への参道の舗装道路へ出る。この墓には、第二次大戦後の極東裁判でA級戦犯の判決を受け処刑された、東条英機など7名の遺骨が埋葬されている。墓前は広場になっており、遺骨が三ヶ根に眠る顛末が詳細に説明された碑が設置されている。
1.2km (20分)
4 三ヶ根観音
境内は照葉樹の自然林に囲まれ、中央には名木「源平咲き分けのツバキ」がある。真言密教のスピリチュアルな雰囲気がただよう場であったが、現在は、行基作と伝わる本尊にまつわる民話サインのほか、新しい石仏が参道に並び趣を変えつつある。周辺には、比島観音など太平洋戦争関連その他の慰霊碑が多数建立され、かつて土産物店が並び観光客が行き交ったエリアは、鎮魂の場となっている。
2.5km (35分)
5 幡豆料金所
有料道路「三ヶ根山スカイライン」の幡豆側ゲート。沿道にはアジサイが植栽され、アジサイラインの通称がある。コースは、料金所を出て左折し南の林道に入り、愛宕山の山腹を下る。途中、三河湾の大眺望が広がる。
3.6km (50分)
終点 東幡豆駅
こちらも木造駅舎。昭和の頃は、うさぎ島・猿ケ島(現前島・沖ノ島にうさぎ・猿が放し飼いされていた)や三ヶ根山への観光拠点として、名古屋から1時間少々の直通特急が運行されていた。蒲郡線には珍しい広々とした待合室は、その当時の名残り。