「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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熊野古道伊勢路 女鬼峠を巡る癒しの道

県下最大の溜め池 五桂池に隣接する五桂池ふるさと村を起点・終点とする周回コースです。湿地植物群落で知られる栃ケ池を経て、熊野古道伊勢路最初の峠 女鬼峠に入る。巡礼の道、古道を歩き、峠の頂上(高さ120m)の展望台を経て、東相鹿瀬に下る。日本一の清流 宮川の景観を楽しみ、西相鹿瀬を通り峠を越えて再び五桂池ふるさと村に帰る。自然豊かな女鬼峠を歩き、古道の趣を体感し熊野を目指した旅人の思いに心をはせる道である。さらに、おもてなしの精神で旅人を迎える地元の人々との心のふれあいの道でもある。
番号:124028
“◆コースの概要/距離:9.3km、所要時間:210分、高低差:100m ◆コースの起点/地名:五桂池ふるさと村、最寄駅:JR紀勢線 佐奈駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1.5km ◆コースの終点/地名:五桂池ふるさと村、最寄駅:JR紀勢線 佐奈駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1.5km ◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 ◆推奨季節/春・夏・秋 ◆その他/- ◆コースに関する問い合わせ先/多気町 環境商工課 熊野古道女鬼峠保存会、電話番号:0598-39-3516”





起点 多気町五桂池ふるさと村 (女鬼峠コース案内板)
高校生レストラン・動物園・地元野菜等の販売・ニコニコゴルフ・みかん狩り等のある自然いっぱいの娯楽エリア。
1km (20分)
1 栃ケ池
クチナシをはじめ希少植物の宝庫。県指定天然記念物「湿地植物群落」が見られ、野鳥も多い。池の背景の山は、春は桜、秋は紅葉が見事で、熊野古道の写真集にも掲載されるほどである。
1.1km (20分)
2 マメナシの木
町指定天然記念物であり、ナシの原種であるマメナシの木。県内でも数少ない絶滅が危惧される木である。植物学者として有名な牧野富太郎博士が四日市で発見し命名した。
0.9km (20分)
3 荷車の轍跡
江戸時代に物流が盛んになり、荷車の往来により地面の岩が削られて出来た轍の跡がはっきり見られる場所が所々にある。
0.5km (10分)
4 切り通し
日本列島を束西に横切る断層、中央構造線が通っており、千枚岩が見られる。江戸時代、荷車を通すため人の力で岩を掘り崩し道を切り拓いた、当時の人々の血と汗の結晶、それが峠の頂上にある切り通しである。
0.2km (15分)
5 展望台
越後の歌人、鈴木牧之の句が書かれた看板があり、休息場所である。前方には獅子ケ岳や七洞岳などの連なる山々のパノラマが広がり、心癒される場所でもある。植樹された10月桜、紅葉などが見られる。女鬼峠保存会により切り拓かれた展望台である。
0.2km (10分)
6 如意輪観音堂と名号碑
お堂の中には、石造の如意輪観音像が祀られている。台座には、元文3年(1738年)酉国一番三界万霊と記されている。お堂の横には「南無阿弥陀仏」と彫られた名号碑(伊勢梅香寺の信知寅載上人作)が立っている。当時、三十三か所巡りの巡礼たちは、お堂の前で一休みし、紀伊那智山までの無事を祈ったのでしょう。
1km (15分)
7 伊勢太神官寺逢鹿瀬寺跡
奈良時代称徳天皇の頃、僧道鏡の力により仏教を広めるため造られた伊勢神宮唯一の寺「太神宮寺逢鹿瀬寺」があった場所である。平安初期の「続日本紀」には、広大な敷地を持つ七堂伽藍の立派な寺が建っていたとの記録が残っている。国分寺と同じ瓦が出土している。
0.3km (10分)
8  「くまのみち」と記された石の道標
女鬼峠の東相鹿瀬側に2ケ所立っている。
0.5km (10分)
9 日本一の清流宮川を臨む恵比寿神杜
過去11回日本一の清流に選ばれた宮川の流れを見ながら食事休憩をとるには絶好の場所である。平成27年3月に遷座祭を行った恵比寿神社が静かに佇んでいる。時には、川を渡るイノシシの親子、水を飲みに現れるシカ、ダイビングするハヤブサの姿を発見することもある。秋には鮎捕り漁(梁漁)が見られる。
0.9km (20分)
10 多気町最大の石地蔵
宮川の流れを左手に眺め西相鹿瀬を歩いて行くと道ばたに大きな地蔵尊が祀られている。身長1.5m、身体が厚く浮き彫りされており、威厳ある姿で立っている。貞享5年 (1688年)の銘で、320余年の歳月を風雪に耐え、旅人の安全を見守り続けてきたことでしょう。(少し手前に熊野古道のトイレあり)
0.3km (10分)
11 浄保法師の五輪塔
西相鹿瀬の外れ、大台町との境近くに浄保法師を祀った五輪塔が、宮川の流れを見下ろすように建っている。江戸時代、村を災害や疫病から救うために自らの命を捧げた浄保法師の話が言い伝えられている。今も、地元の人たちにより大切に保存されている。
1.1km (20分)
12 中女鬼峠
20~30分ほどで越えることができる小さな峠である。女鬼峠同様、古道の趣を有し、切り通しや寅載上人による名号碑も峠の頂にある。ここを過ぎると、まもなく五桂池ふるさと村に到着する。
1.3km (30分)
終点 五桂池ふるさと村
ほっと一息ついたら、自然いっぱいのふるさと村で遊びや買い物、食事などゆったりとした時間を過ごしましょう。伊勢自動車道勢和多気インターまで5分。お気をつけてお帰り下さい。