「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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津市森林セラピー基地 伊勢本街道コース

飛鳥時代から大和と伊勢を結ぶ重要な道で、平安遷都以降は一時衰退したものの、伊勢国司北畠氏が美杉町多気に館を構えたのを契機に再び重要視され多くの人々が行き交う街道へと変遷していった。
 中でも、伊勢本街道の宿場町として栄えた奥津宿から多気宿を経て、南朝のリーダー「北畠親房」の三男で初代国司になった「顕能」が築城した山城の「霧山城址」を通り比津駅までを歩き、多くの歴史的名所、旧跡が点在し、宿場町として栄えた当時の面影を色濃く残す町並みなどを見ながらの町歩きを堪能できる。
番号:124034
◆コースの概要/距離:11.6km、所要時間:270分、高低差:300m ◆コースの起点/地名:津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設、最寄駅:JR名松線 伊勢奥津駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km ◆コースの終点/地名:比津駅、最寄駅:JR名松線 比津駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km ◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 ◆推奨季節/春・夏・秋 ◆その他/- ◆コースに関する問い合わせ先/津市 美杉総合支所 地域振興課、電話番号:059-272-8082





起点 津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設
公共施設として、H26年4月にオープンした真新しい施設で、施設管理は地元住民で組織する団体が行っており訪れた人を温かく迎い入れてくれる。伊勢本街道の見所や、歴史的な背景など気軽に聞く事ができ案内してくれる。
km (-分)
1 蒸気機関車時代の給水塔
蒸気機関車が走っていた時代に使われていた給水塔。全国に3箇所しか残っていない非常に珍しいもので、鉄道ファンだけでなく多くの方がカメラを構える。
0.1km (5分)
2 のれん街
昭和初期は木材の出荷でこのエリアには映両館や料理旅館や芝居小屋など様々な店が軒を並べていた。地域おこしの一環として、H13年頃から当時の屋号等をパッチワークで手造りした暖簾を軒先に飾る活動が行われており、今では街道沿いの90軒ほどに広がって飾られている。

0.4km (10分)
3 須郷のおんばさん
街道筋から少し入ったところにある「おんばさん」の愛称で呼ばれる木像の地蔵菩薩がある。これは、この地域では百日咳のことを「うばぜき」と呼んでいたが、この地蔵が掛けてるよだれかけを苦しむこどもに掛けてやると良くなるといういわれがあり、病が良くなったお礼として新しくよだれかけを掛けていく。大阪、兵庫の地名が入ったよだれかけもある。
km (-分)
4 札場跡
慶応年間、当時の渡会蘇太政官が伊勢参りの人々への通行手形を渡した場所跡で、神宮参拝に他の信者でないかを確かめて身分証明書を発行したと伝えられている。
4.5km (90分)
5 上多気の常夜燈
高さ4.9mの伊勢本街道では最大級の常夜燈。元治2年に全村民(紀州藩上多気村)が協力して建てたものとされている。
-km (-分)
6 上多気の道標
常夜燈の向かいに自然石の道標があり、そこには「すぐいせ道」と彫られている。伊勢本街道で最も代表的な道標で、すぐとはまっすぐに行くという意味。この道標に彫られた文宇1文字ずつに、米が1升入ると言われている。
-km (-分)
7 谷町・町屋の町並み
飼坂峠から上多気の谷町から町屋の家並、町並みは、歴史情緒豊かで、当時の雰囲気を伝えてくれる。
1km (35分)
8 国指定名勝及び史跡北畠氏館跡庭園
昭和11年9月に国の名勝及び史跡の指定を受げた庭園で、作庭者は、7代国司北畠晴具の婦人の父、関束管領細川高国が築いたといわれている。護岸の石が大きく、堅牢でその配列に工夫が凝らしてあり、荒々しい戦国の武将好みと評されている。 500年経った今でも作庭当時の趣をそのままに残している全国的にも珍しい貴重な庭園である。
3km (70分)
9 霧山城址
南朝のリーダーであった、北畠親房の三男で初代国司となった北畠顕能が1342年に築城したとされている。伊勢神宮と南朝吉野を結ぶ伊勢本街道の要所にあり、周囲7箇所の峠には関所や砦の外郭があって4全体が一大城郭になっていた場所に築城された山城で、現在でも堀切や土塁など中世の山城の形が残っている。
2.6km (60分)
終点 JR名松線比津駅