「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



地域を選択する

山背古道

山背古道は京都府南部の木津川市・井手町・城陽市の3つの市町にまたがり、奈良と京都の間、南山城の山際をうねるように続く全長約25㎞の散策道です。
沿道には、茶問屋街、山城国一揆の舞台になった集落、邪馬台国の謎を秘めた古墳、街道を残す町並みなどの豊富な歴史遺産、この地域食文化を支える竹林、茶畑や梅林などの豊かな自然、里山や田園など、どこか懐かしい風景を眺めながらJR奈良線に沿って、自分にあった距離で楽しむことのできる道です。
番号:126017
◆コースの概要/距離:25km、所要時間:345分、高低差:-m 
◆コースの起点/地名:上人ヶ平遺跡、最寄駅:-、最寄のバス停:きのつバス木-1 州見台8丁目、最寄からの距離:0.05km 
◆コースの終点/地名:城陽駅、最寄駅:JR奈良線 城陽駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・秋 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/山背古道推進協議会、電話番号:0774-75-1216





起点 上人ヶ平遺跡公園
別名「市坂瓦窯跡」と呼ばれ、国指定史跡である奈良山瓦窯跡の一つです。約1300年前、平城遷都が決定し、都近郊には様々な工房が設けられました。平城宮の宮殿や役所に葺かれた瓦は、数百万枚とも言われており、この辺りはその瓦の一大拠点だったと考えられています。
5.4km (75分)
1 泉橋寺
奈良時代の高僧行基が、天平12年(740)に開いた泉橋院、隆福尼院を前身とする寺院で、行基創建四十九院の一つと言われています。境内には五輪塔(国指定の重要文化財)があり、地蔵堂跡に鎮座する石造地蔵菩薩座像は、高さでは日本一の石地蔵として有名です。
0.1km (5分)
2 茶問屋街
近郊では江ぢ時代からお茶の栽培と製茶が盛んで、木津川の浜に近い山城町の上狛南部のこの一帯で造られたお茶は、水運を利用して神戸に出荷し、世界に輸出されていました。最盛期には120軒の茶問屋が軒を連ね、「茶問屋ストリート」と呼ばれる街並みからは当時の雰囲気を感じられます。
0.6km (5分)
3 上狛環濠集落
通称「大里」と呼ばれ、長径約600m、短径約300mの周囲を堀に囲まれ、山城国一揆の舞台となった村の一つとして、村人たちの生活や村を治めた国人狛氏に関係する遺跡と文化財が残っています。
1.4km (16分)
4 椿井大塚山古墳
昭和28年、古墳の後円部を南北に走る国鉄奈良線(現JR奈良線)の法面拡幅工事が行われた際に、竪穴式石室が発見され、発掘調査で邪馬台国の女王卑弥呼の鏡とも呼ばれる「三角縁神獣鏡」三十数面を含む銅鏡や多くの副葬品が石室内から出土し、全国的に大きな注目を集めました。
3km (39分)
5 蟹満寺
普門山と号し、かつては紙幡寺、加波多寺とも表記され、白鳳時代の末期に創建されました。「古今著聞集」や「今昔物語集」に出てくる“蟹の恩返し”の縁起と国宝釈迦如来坐像で有名な寺です。釈迦如来座像は蟹満寺の本尊で、高さ2.4m、重さ約2t余りの銅像です。
0.8km (10分)
6 竹林
木津川市と井手町の境界周辺を通るこの竹林の道は手入れも行き届き、山背古道ウォーキングイベントのアンケートで、毎回人気の場所です。
1km (10分)
7 まちづくりセンター椿坂
浴線に立地する無料休憩所です。棚田の中、懐かしい農家風の建物でほっこりくつろげます。館内では特産品の販売のほか、無料でお茶をふるまっています。
0.3km (5分)
8 橘諸兄公旧跡
奈良時代に聖武天皇のもとで左大臣として活躍すると同時に万葉集の編者としも知られる橘諸兄はこの地を愛し別荘を構えました。その別荘跡です。
0.1km (5分)
9 小野小町塚
小野小町は晩年、井堤寺に住み、玉川堤を散歩したという伝承があります。玉津神社の参道沿いに建つ自然石を積んだ塚は、その小町の墓と伝えられています。
0.1km (5分)
10 地蔵禅院
井手の里を一望できる高台にあり、参道や院内から眼下に広がる風景は京都百景のひとつに選ばれています。毎春、見事に咲き誇る「しだれ桜」は京都府の天然記念物に指定されています。
2.5km (25分)
11 高神社
和銅4年(711年)に創建。現在の本殿は慶長9年(1604年)に三間社流造りで建てられたもので、京都府指定文化財です。鎮守の森は京都百景のひとつに選ばれています。
3km (30分)
12 中天満神社
菅原道真を祭神とする旧中村の産土神で、その創祀年代および由緒沿革はあきらかでない。境内には本殿、拝殿、社務所、廻廊がある。府下に数点とないおかげ踊りの絵馬を発見、修復され展示されている。例祭は毎年10月16日に行われる。
0.5km (5分)
13 青谷梅林
青谷梅林の起源については明らかではありませんが、後醍醐天皇の皇子宗良親王の歌に詠まれていることから、鎌倉末期には既に梅林のあったことが知られています。およそ20haの面積に府内随一の約一万本の梅が花を咲かせ、芳しい香りにより観梅客を魅了しています。
2km (20分)
14 長池のまちなみ
城陽は「五里五里の里」と呼ばれています。これは、京都から五里、奈良から五里という位置にあることに由来しています。それゆえ古くから交通の要衝として栄え、旅籠や茶屋が軒を連ねていました。その名残のある場所が長池です。
2km (20分)
15 城陽市総合運動公園
鴻ノ巣山のふもとに広がる約16haの敷地に、体育館、野球場、テニスコート等のあるスポーツゾーンと大芝生広場、ローラースライダーなどのあるレクリエーションゾーンが設けられています。
1km (10分)
16 鴻ノ巣
鴻ノ巣山は海抜117mであり、山頂からは、木津川、淀川が一望でき、遠くには生駒、比叡、愛宕の連山をはるかに望むことが出来ます。春には咲き競う桜やツツジの花が見られます。
1.6km (16分)
終点 JR城陽駅