「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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那智駅~熊野那智大社・那智の滝ウォークコース

2004年にユネスコの世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」として名高く、古く平安時代からの景観を残しています。 JR那智駅を降りて、那智川に沿って遡り、熊野古道の面影を最も残していると言われる大門坂から熊野那智大社・青岸渡寺を詣で、那智の滝を辿る心と祭りの道です。 日常から離れ、人生を今一度見直す心の旅としての道歩きができます。
番号:130011
◆コースの概要/距離:7.4km、所要時間:135分、高低差:360m 
◆コースの起点/地名:那智駅、最寄駅:JRきのくに線 那智駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:熊野那智大社・那智の滝、最寄駅:-、最寄のバス停:熊野交通那智山線 滝前バス停、最寄からの距離:0km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋・冬 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/那智勝浦町 建設課、0735-52-0555





起点地 那智駅
駅舎は熊野那智大社を模した社殿風のデザインとなっています。駅舎には「道の駅なち 那智駅交流センター」が併設されており、「熊野那智 世界遺産情報センター」や「温泉 丹敷の湯」があります。
0.2km (6分)
1 浜ノ宮王子(熊野三所大神社)
熊野三所権現を祀っている神社です。もとは熊野九十九王子の一つで浜の宮王子と呼ばれていました。浜の宮王子は、中辺路・大辺路・伊勢路の分岐点で、那智山参拝前には、この王子で潮垢離を行って、身を清めたといわれています。
0km (0分)
2 補陀洛山寺
熊野灘の彼方に観音菩薩が住む浄土・補陀洛があるという信仰により船で浄土へ向かって旅だっていった「補陀洛渡海」の出発地です。寺の中には渡海船を復元した模型が、境内には渡海した人々の名を刻んだ碑が置かれています。
2.5km (42分)
3 尼将軍供養塔
鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻、北条政子は、頼朝の死後仏門に入り、 尼将軍と呼ばれていました。この北条政子が熊野詣をした際、亡き夫や暗殺された子供たちの供養のために建立したとされる供養塔です。
1.1km (12分)
4 市野々王子(王子神社)
『紀伊続風土記』によれば那智山の末社があったといわれ、明治はじめに王子神社の社名で那智大社から独立しています。100mほど上手の文明の岡には天照大神が地上に降り立った跡とされる影向石(ようどういし)が残されています。
1.3km (18分)
5 大門坂
熊野古道の面影をもっとも残しているところで、日本三大古道の一つに選ばれています。全長約500メートル、高低差約100メートルの石畳の道です。登り口付近には樹齢約800年の夫婦杉が門のようにそびえています。
0.4km (18分)
6 多富気王子
峠の神仏に「手向け(たむけ)」をした場所で、それがいつしか王子と呼ばれるようになったと言われています。江戸時代には社殿がありましたが、明治十年に熊野夫須美神社(現、熊野那智大社)の境内に移され、跡地だけとなりました。
0.9km (24分)
7 熊野那智大社
熊野三山の一つであり、熊野信仰の霊場として長い歴史を誇ります。第一殿から第六殿までの社殿には熊野夫須美大神(イザナミノミコトの別名)を主祭神とする「熊野十二所権現」をお祀りし、中世以来の景観を今に伝えています。
0km (0分)
8 青岸渡寺
西国三十三所巡礼の第一番札所であり、「補陀洛や岸打つ波は三熊野の那智のお山にひびく滝つ瀬」と御詠歌で親しまれています。本堂は桃山時代の建築をとどめる南紀唯一の古い国指定の重要文化財建造物となっています。
1.2km (16分)
終点 那智大滝
日本三名瀑の一つで、その姿は熊野灘からも望見することができる日本一の落差133mの滝です。飛瀧神社の御神体であり、古来より自然信仰の中心となっていました。那智山には熊野修験の行場として那智四十八滝があり、那智大滝は「一の滝」とも呼ばれます。