「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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島歩き奥尻島フットパス 青苗岬めぐりコース

北海道南西沖地震の際、津波で大きな被害を受けた奥尻島の青苗岬をめぐります。イソ船が並ぶ海岸とイカ釣り船が停泊する漁港、朝陽も夕陽も楽しめる南端の岬が見どころ。日本で唯一の「防災フットパス」としても活用しており、コースでは町の有形文化財として指定された徳洋記念碑を巡り奥尻島津波館という施設では震災当時と復興後の新旧市街地を見比べることが出来ます。当時災害を体験したガイドと、防災を兼ねた街並みを歩くことで白己を守る姿勢も学ぶ事が出来ます。
番号:101002
◆コースの概要/距離:3.5km、所要時間:120分、高低差:10m 
◆コースの起点/地名:望海橋、最寄駅:奥尻港フェリーターミナル、最寄のバス停:-、最寄からの距離:17km 
◆コースの終点/地名:望海橋、最寄駅:奥尻港フェリーターミナル、最寄のバス停:-、最寄からの距離:17km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/奥尻島観光協会、電話番号:01397-2-3450
起点 望海橋(人工地盤)
青苗港に設置された緊急避難用高台(人工地盤)です。避難スペースには約2300人が避難できます。青苗漁港が見渡せます。

0.35km (5分)
1 青苗砂丘遺跡
北海道指定史跡。サハリンからオホーツク海沿岸が活動範囲と考えられてきた海洋民オホーツク人がはるか奥尻島で生活していたことを伝える遺跡(約1300年前)で北日本の古代史を書き換える大発見となりました。
0.1km (7分)
2 青苗遺跡
およそ8000年から1000年前までの遺物が出土しています。発見された有名な勾玉は北海道・東北では唯一の出上である。この勾玉は津波館に展示されています。
0.3km (5分)
3 青苗貝塚
約1000年前の遺跡で貝塚としては極めて新しく珍しい。奥尻島の貝塚はあわびの貝殼が圧倒的に多いです。
0.2km (4分)
4 青苗言代主神社
1831年(天保2)年の創立。震災時に社殿が焼失したがご神体は難を逃れました。伊勢神宮の式年遷宮(20年ごとに本殿などを立て直す儀式)の解体材を活用して建てられました。
0.3km (5分)
5 ドーム型歩道
地震・津波の際にいち早く高台へ移動するための避難路です。屋根付き歩道で防寒対策をしています。島民の生活道路としても活用されています。
1.4km (20分)
6 船入澗(西海岸)
磯舟が並び、ウニ漁やあわび漁の時期には目の前で漁をご覧になれます。漁師さんの姿を見つけたら話しかけてみると楽しい奥尻島の話が聞けます。
1.5km (5分)
7 津波看板(津波到達位置)
ここの地点に北海道南西沖地震で12.3mの津波が到達したことを示す看板があります。島内にはこの他に10箇所設置されています。
0.4km (7分)
8 寄り道(区間約400m~450m)
市街地での寄り道はご自由に。このルー卜の途中には奥尻島の開拓に従事し島人から信頼され慕われた岡本三郎(福岡藩士)の墓があります。
0.3km (5分)
9 青苗岬灯台
震災時に横倒しなった姿が記億に残る。南西沖地震時にはみんなが灯台を目指し逃げ、避難しました。
0.3km (5分)
10 時空翔
1993年の南西沖地震の慰霊碑。震源地の方向を向いています。地震の7月12日には慰霊碑の窪みに夕陽が沈むように出来ています。
-km (-分)
11 奥尻島津波館
北海道南西沖地震の記録と記憶が集められた施設です。是非立ち寄って頂きたいスポットです。
-km (-分)
12 室津島
岬の南方4キロにある無人島。室津嶋神社があり毎年7月に漁船の海上渡御・大漁折願の神事があります。(室津祭り)
0.4km (5分)
13 徳洋記念碑(洋々美徳)
奥尻町の有形文化財として指定された記念碑。明治13年に青苗沖に座礁した英国軍艦を島民が救助に当たったことを記念し、乗艦していた有栖川宮威仁親王が建立。
0.5km (20分)
14 青苗漁港
奥尻島で最大の漁港。最も多いイカ釣り船の出港は午後3時で帰港は朝4時位。朝一で港に行くと、朝イカを頂くことができるかも。
0.5km (15分)
終点 望海橋
青苗港に設置された緊急避難用高台(人工地盤)。高さ6.2m・幅163.5m、65本の鉄筋コンクリート柱で支えられています。