「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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天の川と戦国時代の山城を訪ねるみち

北海道は、明治時代以降の開拓が有名ですが、上ノ国町はそれより古い戦国時代から江戸時代の史跡や建造物が多く点在し、北海道らしならぬ街並みを有しています。松前藩の藩主や家臣が先祖、武田信広が築いた山城の勝山館に所在した上ノ國八幡宮などを参拝する、古くからの往来を訪れます。特に、旧笹浪家住宅から勝山館跡へ抜ける散策路は、室町時代のままの幅と構造の道が復元されています。
また、ロマンあふれる名勝天の川で、野鳥観察、四季折々の花・果実、日本海へ真っ赤に沈む夕日などとても豊かな自然を体感できます。
番号:101010
◆コースの概要/距離:5.5km、所要時間:140分、高低差:155m 
◆コースの起点/地名:上ノ国旧駅舎、最寄駅:-、最寄のバス停:函館バス江差木古内線 大留、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:道の駅 上ノ国もんじゅ、最寄駅:-、最寄のバス停:函館バス小砂子線 原歌、最寄からの距離:0.1km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋 
◆その他/勝山館跡周辺の山では団体行動、熊鈴携帯がのぞましい。 
◆コースに関する問い合わせ先/上ノ国町 施設課、電話番号:0139-55-2311





起点 上ノ国旧駅舎
昭和11年に開業し、瀬棚線・松前線が廃業した昭和62・63年以降は、北海道最西端の駅として平成26年まで使用されていました。
0.9km (15分)
1 天の川河口
渡島山地の分水嶺に源を発する自然豊かな清流で、北海道では希少種のカンムリカイツブリがみられるなど、バードウオッチングの適地として知られています。天の川橋には、黄道十二星座レリーフが設置されています。
0.3km (5分)
2 花沢館跡
15世紀中頃の室町時代に「上之国」守護蠣崎季繁(かきざきすえしげ)の拠点であった花沢館は、長禄元年(1457)のコシャマインの戦いで陥落しなかったとされる山城です。
(国指定史跡)
0.6km (10分)
3 円空作十一面観音立像
円空は、美濃国(岐阜県)出身で北海道には寛文六年(1666)36歳の時に北海道に渡り、上ノ国町内には6体の仏像を残しています。上ノ国観音堂に所在する円空仏は、高さ約147㎝で、北海道内で一番大きい作品とされています。(上ノ国観音堂所蔵、北海道指定有形文化財)
0.6km (10分)
4 旧笹浪家住宅
笹浪家は、上ノ国で代々ニシン漁などを営んできた旧家のひとつです。建物は、北海道の現存する民家建築として最古に属し、北海道の日本海沿岸に今も残るニシン番屋の原型とも言われています。
(国指定重要文化財)
-km (-分)
5 上ノ國八幡宮本殿
本殿は、武田信廣によって勝山館に文明5年(1473)に創建され館神八幡宮などと呼ばれていました。現在の本殿は、様式等から元禄12年(1699)に造営され、道内で現存する神社建築として最古といわれています。
(町指定有形文化財)
-km (-分)
6 上國寺本堂
本殿は、武田信廣によって勝山館に文明5年(1473)に創建され館神八幡宮などと呼ばれていました。現在の本殿は、様式等から元禄12年(1699)に造営され、道内で現存する神社建築として最古といわれています。
(国指定重要文化財)
0.4km (35分)
7 勝山館跡
勝山館は、松前藩を開いた松前氏の祖先にあたる武田信広が1470年頃に天の川左岸の標高100mの丘陵に築いた山城で16世紀にかけて機能した軍事・政治・北方交易の拠点とされています。
(国指定史跡)

0.6km (25分)
8 勝山館跡ガイダンス施設
勝山館跡の墳墓群内に建てられた勝山館跡ガイダンス施設では、出土品や復元された館の模型及び墓のレプリカを展示して当時の生活スタイルの復元をわかりやすく解説しています。
0.1km (10分)
9 夷王山
勝山館跡の南西に位置する標高159mの山で、頂上に武田信広を祀る夷王山神社が所在しています。頂上からの眺めは、海岸線が一望できる絶景のロケーションとなっています。
2km (30分)
終点 道の駅「上ノ国もんじゅ」
「道の駅もんじゅ」は、国道228号線沿いにある海沿いの道の駅で地場産の農産物、水産加工品などが販売されています。また、眼下に広がる日本海を眺めながら食事がとれるレストランでは、優雅なひとときを過ごすことができます。