「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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望郷の風景と歴史を学ぶ道

奥州街道は、江戸時代のいわゆる「五街道」の一つであり、街道跡の7区間が、「盛岡市の北方に位置するかつての一戸宿周辺には、浪打峠をはじめ往時の姿をとどめる街道跡、一里塚が良好に残っており、近世の交通の歴史を知る上で貴重である」として、平成22年2月に、国の史跡として指定されています。一帯は高原レタス畑が広がり、乳牛飼育など酪農業も盛んです。自然豊かな奥州街道と大志田ダムを結ぶ道は、歴史と近代農業を結ぶものでもあり、この道の一部は開拓地整備事業で整備された農道となっています。
番号:103001
◆コースの概要/距離:7.8km、所要時間:150分、高低差:150m ◆コースの起点/地名:中山高屋敷 摺糠集落、最寄駅:IGRいわて銀河鉄道 奥中山高原駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:2.5km ◆コースの終点/地名:宇別道白 大志田ダム、最寄駅:IGRいわて銀河鉄道 奥中山高原駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:10km ◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:無、水・食料:無、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 ◆推奨季節/夏 ◆その他/- ◆コースに関する問い合わせ先/一戸町 産業部産業課農村整備係、電話番号:0195-33-2111





起点 摺糠
奥州街道と東西の道路が交差する、かつては馬の休憩要衝であった。
現在は人口300人ほどの小さな集落。
1.3km (25分)
1 明治天皇御休憩之跡
明治14年8月22日に明治天皇が東北地方巡幸時、休憩したことを記念した石碑。建立されたのは昭和8年7月27日のことです。
1.2km (20分)
2 旧中山一里塚
奥州街道一里塚。現在は西塚のみが残存しており直径11.4m、高さ3.5m。東塚は昭和50年代まで残っていましたが、現在は形跡がありません。
0.5km (10分)
3 青面金剛像塔
旧中山集落南の入口にあり、安政4年(1775年)と記銘された一戸町で最も古い青面金剛像塔です。この塔は庚申塔として建てられたようです。
4.3km (70分)
終点 大志田ダム(管理事務所)
平成23年に完成した農業かんがい用の大志田ダムは、貯水量860万立方メートル、堤体の高さは約64mです。降水量の少ないこの地域において、一帯に降った雨を出来るだけ効率よく貯水するために、建設されました。一戸町奥中山地区の農地に計画的に水を供給することができ、安定した農業生産に繋がっています。なお、大志田ダムには、揚水機場の電気代などの維持管理費を軽減するため、小水力発電施設も併設されています。