「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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奥州街道随一の難所・蓑ヶ坂

人のみが通る道幅で、日中でも暗くうっそうとした森を歩くと妖怪でも出そうな雰囲気が感じられ、大ムカデの伝説が今日まで語り継がれていることに納得できます。奥州街道随一の難所・蓑ヶ坂を超えると、眼下に一面のりんご畑が見渡せる峠の駕籠立場です、望む絶景は、馬淵川の清流がりんご畑を舌の形をなぞるように流れ、舌崎の地名の由来となったことがよくわかります。明治天皇の東北巡幸の際、金田一村の力自慢衆が籠を担ぎ、苦労したであろうことは想像に難くありません。

番号:103016
◆コースの概要/距離:8.3km、所要時間:150分、高低差:130m
◆コースの起点/地名:金田一温泉駅、最寄駅:IGRいわて銀河鉄道 金田一温泉駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km
◆コースの終点/地名:目時駅、最寄駅:青い森鉄道 目時駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km
◆コースの環境・設備/トイレ:無、休憩所:有、水・食料:無、ガイド等:無、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:無
◆推奨季節/春・夏・秋
◆その他/-
◆コースに関する問い合わせ先/二戸市総合政策部地域振興課、電話番号:0195-23-3111




起点 金田一温泉駅
IGRいわて銀河鉄道線
0.6km (10分)
1 願海庵
永歴元年(1160)、比叡山の恵心僧都源心和尚の法弟円忍僧都が、金田一村野々上の寺沢に一庵を結び、後に、京都知恩院の直来寺となり、奥州随一の別格寺となりました。
1km (20分)
2 姉滝
小野地区にある落差15mの滝で、滝の横にはフジの巨木、杉木立の中には姉滝大明神があり、ご神体はヘビといわれ、雨乞いの神様です。
1.5km (25分)
3 サイカチの巨木
集落を過ぎた川口橋のたもとにある樹高15m、幹回り約4.5mの巨木。10月には長いサヤをつけます。また、鮭の遡上を見ることができます。
0.2km (4分)
4 釜沢用水
この地の領主だった小笠原伊勢守信浄が、天正年間(1573~1591)に、領民のために開田を目的として作ったといわれています。
0.7km (12分)
5 乳の宮
釜沢城落城の折、乳飲み子を抱いて城から逃れ、深いやぶに隠れましたが、赤子の鳴き声に気づいた追っ手に奥方と供の者たちが斬殺された場所です。乳飲み子は無事でした。
0.2km (4分)
6 淡州公供養廟
りんご畑の中にきれいなお堂があります。最後の釜沢城主小笠原淡路守重清の死を痛んで作られたと伝えられています。
0.1km (3分)
7 常楽寺跡
もとは釜沢城の寺舘にあり、小笠原氏の菩提寺でした。釜沢城落城のときに焼け落ちましたが、その後現在の場所に再建され、寛文12年(1672)まで存続していました。
0.3km (6分)
8 稲荷清水
明治天皇東北巡幸の際に、天皇にさし上げた清水です。
0.5km (10分)
9 蓑ヶ坂
昔、旅人が蓑ヶ坂の峠にさしかかると強い風雨が起こり、大ムカデが化けた蓑と笠を着ると沼に引きずり込まれる大ムカデ伝説が伝わっています。
0.2km (4分)
10 駕籠立場(かごたてば)と一里塚
奥州街道最大の難所、蓑ヶ坂を上りきると、明治天皇が休憩を取った駕籠立場に着きます。駕籠立場からの絶景は旅人の疲れを癒してくれます。近くには一里塚があり、街道の左右一対となっている一里塚は多くはありません。
3km (52分)
終点 目時駅