「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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山あいの風景、自然と歴史の会津銀山街道

旧道・銀山街道は、福島県会津若松市を起点として南会津郡只見町小林まで、奥会津地方を西南西に横断する総延長72㎞のルートです。
軽井沢銀山に由来し、銀山街道といい縄文の昔から人々の往来があり、近世以降は軽井沢銀山の銀をはじめ、内陸の暮らしに必要な塩、山間の土地から生産されるカラムシや繭などの物資が行き交い、藩士や巡検使の往来など、銀山街道の往来は山間部の暮らしや産業の中心でありました。昭和中期まで歌語りの豺女(ごぜ)さんや行商の往来もあったと言います。
番号:107005
◆コースの概要/距離:72km、所要時間:1096分、高低差:-m 
◆コースの起点/地名:会津若松市 札の辻、最寄駅:JR只見線 会津若松駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:-km 
◆コースの終点/地名:南会津郡只見町小林、最寄駅:JR只見線 只見、最寄のバス停:-、最寄からの距離:-km 
◆コースの環境・設備/トイレ:無、休憩所:無、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・秋 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/歩く県道(銀山街道)地域づくり検討会 (福島県会津若松建設事務所 企画調査課)、電話番号:0242-29-5455





起点 大町四つ角
会津若松市大町四つ角 札の辻
22.5km (300分)
1 軽井沢銀山跡
軽井沢銀山は戦国時代後期(1559)から明治時代中期(1890)にかけて採掘された銀山で、300年以上にわたり栄枯盛衰を繰り返した鉱山です。銀山は会津藩の財政を支え、最盛期には鉱山の周囲に1000戸の家々が軒をつらねていたとされています。軽井沢銀山は明治23年(1890)に閉山となったが、今も当時、使用されていた煙突が残っています。
1.5km (35分)
2 銀山峠標高496m
銀山峠は、福島県柳津町軽井沢地区と久保田地区にまたがる峠です。銀山峠の峠道は、軽井沢銀山から産出される銀、塩や物資運搬路として利用されてきた道です。現在、峠道は約3.6kmのウォーキングコースとなっており、軽井沢銀山跡、天気の良い日には飯豊連峰を覗むことが出来ます。
4.5km (60分)
3 旧久保田小学校
8km (120分)
4 石神峠登り口
1km (30分)
5 石神峠 標高526m
石神峠は三島町旧小野川原地区(集落は廃村)と大谷地区を結ぶ峠です。峠道は植林されたスギ林からブナやコナラの落葉紅葉樹林帯の尾根道を歩くコース。石神峠のトレイル区間はカスミザクラーコナラ群落と呼ばれる植生区分にあたり、寡雪な地域ならではの自然を気軽に感じることができる。
1km (30分)
6 青面金剛像
青面金剛像(庚申供養塔)一番下段には「見ざる聞かざる言わざる」の三猿も描かれています。
10km (150分)
7 美女峠間方側登り口
1km (30分)
8 餅ケ沢
源平合戦があった頃、下人に弥蔵というものがおり、生活の足しにとこの峠近くの「モチガ沢」に茶店を出し「もち」「酒」を売っていた場所。
1.5km (45分)
9 美女峠 標高782m
銀山街道の西部にあり、約7.2㎞のウォーキングコース。高姫伝説とは、寿永・元年頃、この峠付近に住んでいた目指左衛門尉知親の一人娘である高姫、馴染みだった平家方の若侍丹下と結婚したが、源氏方による平家の残党狩りが厳しくなり、身の置き所に苦しみ続け、ついには夫婦で心中自害してしまうという間方地区に伝わる悲恋の伝説です。また、天明8年、紀行文作家の古川古松軒は厳しい坂道を牛の背に跨がり越えたことを「東遊雑記」に記し、「この山は楓の木ばかりにて人びとみな目を驚かせしなり。竜田・高尾とて昔より世こ称すること、なかなかこの楓林には及ぶべきに非ず」と峠の景観を賞賛している。
0.2km (6分)
10 高姫清水
峠沿いにある湧水地点。
高姫清水と呼ばれ、美女・高姫伝説に登場する高姫が馴染みとなった平家方の若侍中野丹下を想い、丹下の都合が悪くしばらく会えないときに高姫がこの清水で口を清め、「千早振
 (ちはやぶる)神も情けのましませば わが恋人にあはせたまへや」と詠んで祈願していたとされている。
5km (60分)
11 美女峠 中向側登り口
中向集落は美女峠と吉尾峠を結ぶ峠の中間に位置している。
2km (30分)
12 吉尾峠 中向側登り口
中向集落は美女峠と吉尾峠を結ぶ峠の中間に位置している。
2km (60分)
13 吉尾峠・山の神 標高642m
吉尾峠は福島県昭和村野尻地区(中向)と只見町布沢地区にまたがる峠です。銀山街道の西部に位置する峠道で、約4kmのウォーキングコースとして、なだらかな沢沿いの道をあるこくことができます。吉尾峠には昭和44年まで吉尾集落があり、峠沿いの人々の暮らしを感じることが出来ます。沢沿いの道はブナ・ミズナラ群落で沢沿いの植物に囲まれた散策が可能です。
0.3km (10分)
14 吉尾集落跡
吉尾峠には昭和44年まで集落があり五戸の世帯が暮らしていました。(旧吉尾集落)。
0.6km (20分)
15 鎌倉沢
鎌倉沢は吉尾峠沿いを流れる沢で美しいブナ林が広がる。
0.6km (20分)
16 座頭泣かせ
峠内の沢を渡渉する箇所の一つである座頭泣かせは、越後側から来た座頭が道を見失ってしまうことから座頭泣かせと呼ばれるポイント。
10.3km (150分)
終点 只見町小林地区
南会津郡只見町小林