「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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あびき湿原野生生物保護地区 可憐な希少種たちと出逢う道

野生生物保護地区に指定された「あびき湿原」は、市最南部に位置し、総面積約3,000㎡、兵庫県最大級の広さを誇る湧水湿原で、他では見られない絶滅危惧種や希少種の宝庫です。特に、湿地の昆虫三種の神器と呼ばれる、環境省レッドリストに挙げられているチョウ「ヒメヒカゲ」、日本一小さいトンボ「ハッチョウトンボ」、水が無いと生きられないのに水が深いと溺れてしまう不思議な昆虫「ヒメタイコウチ」を一つの湿原内で見られるのは、あびき湿原だけと言われています。
番号:128009
◆コースの概要/距離:7.3km、所要時間:210分、高低差:30m 
◆コースの起点/地名:網引駅、最寄駅:北条鉄道 網引駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの終点/地名:網引駅、最寄駅:北条鉄道 網引駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:0km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:無、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:無、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/加西市 生活環境部環境課、電話番号:0790-42-8716





起点 北条鉄道 網引駅
大正4年、北条鉄道の前身播州鉄道の開通と同時に開業。 
昭和20年に鶉野飛行場で試験飛行中の日本海軍戦闘機「紫電改」がエンジン不調で不時着。その際、引っかかった線路が歪み、後発の列車が転覆。死者12名、負傷者104名の大惨事となった「北条線列車脱線転覆事故」の場所です。
0km (0分)
1 網引駅大イチョウ
網引駅前の樹高約21m幹回3.4mの大イチョウ。秋には黄金色に色づき、多くの銀杏をつけます。網引町のシンボルとして親しまれ、平成元年には加西市のふるさとの樹にも選定。地元のご老人によると「私の子供の頃は親指ぐらいの太さだった」とのことで、樹齢は80年くらいでしょうか。
0.8km (18分)
2 八幡神社・能舞台
永正2年(1505)、同村の大工が姫路市松原に出稼中、松原ハ幡宮の神が夢枕に立ったため勧請したと伝えられています。 境内の能舞台は1684年建立で、明治中期以降、3年に1度、10月上旬に見ごたえ抜群の13種類の網引獅子舞(加西市民俗文化財)が奉納される場所となっています。 (加西市指定文化財)
0.4km (12分)
3 上池・下池 
上池・下池は、非常に珍しい湧水ため池で、季節を通じて水温がほとんど変化しません。この特殊な水環境の下で、加西市内でここでしか見られない希少な水生植物(サイゴクヒメコウホネ、オヒルムシロ、ミカワタヌキモ等)が自生しています。(野生生物保護地区)
2.6km (60分)
4 あびき湿原 (第1湿原)
地元の方も知らなかった加西市に残された希少種たちの楽園です。長年、奥池から絶え問なく流れ出る水により、ついに湿原として成立したと考えられています。人の営みが奇跡的に作り上げた湿原です。ウォーキングの疲れを癒す可憐な希少種たちをご覧下さい。
0.2km (6分)
5 奥池 
昔ながらの堤防と、ダムや河川の水が入らない、天水(雨水)だけが水源の大きなため池です。ユウスゲやホシクサ類、近くにはササユリが自生しています。 (野生生物保護地区)
0.2km (30分)
6 あびき湿原 (第2・第3湿原)
兵庫県最大級の面積を誇る湧水湿原。湿地の昆虫三種の神器のヒメヒカゲ、ヒメタイコウチ、ハッチョウトンボをはじめ、トキソウ、サギソウ、ノハナショウブなど、春夏を通じて様々な希少種たちと出逢えます。平成26年春に撮影された希少種トキソウを吸蜜する絶滅危惧種ヒメヒカゲの写真は通称“奇跡の一枚”。こんな写真が撮れるのはここだけと言われています。
1.6km (30分)
7 状覚山2号墳
県道に接し、ぱっくりと口を開けており、横六式石室を観察できます。入口両側に玄関石を立て、羨道部長3m、幅1.5m、玄室長5m、幅1.6mで完全な形で残っています。墳丘は約16m、高さ4mで比較的良く残っていますが、戦後問もない頃までは、良質の家壁土として盛んに採上されていたそうです。
0km (6分)
8 ハメ塚石棺仏
サイクリングロード西の方面上にあります。石棺の底石を舟形に彫りくぼめ、その中に錫杖を持った地蔵立像を浮き彫りにしています。右隣には「ハメ塚」と刻んだ小さな石碑があるためハメ塚石棺仏と呼ばれています。
1.5km (30分)
終点 北条鉄道 網引駅