「新日本歩く道紀行100選シリーズ」を通年で歩く人たちのクラブ「歩きんぐくらぶ」



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世界遺産石見銀山 温泉津沖泊道~世界へ銀を運んだみち

石見銀山遺跡は、銀鉱山跡と鉱山町、街道、港と港町から構成され、環境に配慮し、自然と共生した鉱山運営を行っていたことが特に評価され、平成19年「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産に登録されました。温泉津沖泊道は、中世から昭和期まで、使用された街道です。大森代官所跡から、宿場町のあった西田集落を経て、生活物資や銀の出入する海の玄関口沖泊港に至ります。緑の木々や街道の趣を感じながら、銀山遺跡を巡ります。温泉津は世界遺産登録エリア内の温泉街で、訪れる方を温かく迎えてくれます。
番号:132011
◆コースの概要/距離:13.6km、所要時間:240分、高低差:430m 
◆コースの起点/地名:大森代官所跡、最寄駅:-、最寄のバス停:石見交通大森・大家線 大森代官所跡、最寄からの距離:0.1km 
◆コースの終点/地名:沖泊港、最寄駅:JR山陰本線 温泉津駅、最寄のバス停:-、最寄からの距離:1.8km 
◆コースの環境・設備/トイレ:有、休憩所:有、水・食料:有、ガイド等:有、看板・標識:有、安全対策:有、近隣の宿泊:有 
◆推奨季節/春・夏・秋 
◆その他/- 
◆コースに関する問い合わせ先/大田市 観光振興課、電話番号:0854-88-9249





起点 大森代官所跡
銀の採掘が最盛期だった江戸時代、銀山は幕府直轄地となり、代官所が置かれた。跡地には資料館がある。 【トイレ、自販機等】
0.1km (5分)
1 大森の町並み
武家、町家、社寺が立ち並び、かつての鉱山町の雰囲気を残す大森の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 【トイレ、自販機等】
1km (10分)
2 銀山橋
近くの銀山公園には、観光案内所や石見銀山ガイドの会の事務所があり、情報を入手することができる。付近に羅漢寺五百羅漢がある。 【トイレ、休憩所、自販機等、観光協会案内所】
1.1km (15分)
3 山吹城登山口
銀山街道・鞘ケ浦道の分岐点。山吹城は、標高414mの要害山山頂にある城跡で、戦国時代30年にわたって、小笠原・尼子・毛利氏らが銀山の支配を巡り城の争奪戦を繰り広げた。付近に、清水寺、清水谷製錬所跡などがある。【トイレ、休憩所】
1.3km (20分)
4 龍源寺間歩
石見銀山には大小あわせて約600箇所の間歩(坑道)が発見されており、龍源寺間歩は大久保間歩に次ぐ大坑道で、昭和18年まで稼働した。壁面には当時のノミの跡を見ることができる。 【トイレ、休憩所、自販機等】
1.5km (30分)
5 降路坂の茶店跡
降路坂は、温泉津沖泊道最大の難所で、峠にはかつてあった茶店の礎石が残る。
2.6km (50分)
6 ヨズクの里
ふくろう(ヨズク)の姿に似た独自の形をしているハデ(秋に刈り取った稲を天目干しするもの)を、ョズクハデと呼び、西田の田園を飾る秋の風物詩になっている。【トイレ】
2.6km (45分)
7 清水の金柄杓
清水集落の民家の石垣の下から泉がわき出ている。銀山街道を往来する人々はここで渇いたのどを潤した。名称は代官が金属の柄杓を奉納したことに由来する。

0.3km (5分)
8 清水大師入口
2kmほど車道を上った高台には清水大師寺があり、日本海を臨む絶景を楽しめる。
0.6km (10分)
9 松山の道標
福光石の道標で、「右銀山大森・いづも大社」と刻まれている。福光石は、うす緑色の吸水性が良い岩石で、室町時代から石仏、墓石に用いられた。
1.1km (15分)
10 やきものの里
復元された2つの登り窯は、全国で最大級といわれている。 「はんど」と呼ばれる飴色の大きな水瓶は、温泉津焼を代表する焼物で、全国に出荷された。施設では、創作体験ができる。 【トイレ、休憩所、自販機等】
1.4km (25分)
終点 沖泊港
16世紀後半、石見銀山で産出した銀の積み出し等に利用され、栄えた良港。櫛島へ続く湾岸部には船をつなぐ「鼻ぐり岩」が多数みられる。